今回のハンドパペットは、双葉出版さんの雑誌『EX大衆』のオンラインイベントで使用するネズミパペットで『EXタイチューくん』といいます。こちらの記事では、その制作工程をご紹介させていただきます。
担当者さんから送っていただいたこのイメージ画をもとに、ハンドパペットを制作していきます。

タイチューくんはこちらの基本の型を使用します。左が表地、右が裏地、これを合体させて綿を入れるとハンドパペットになります。(基本の型の作り方は、オンラインでレッスンしております。ご興味ありましたらこちらをタップしてね)

イメージ画像をつくる
タイチューくんのアゴを立体にするために、正面図と側面図を描きます。

担当者さんに色指定していただき、着色。このイメージ画像をもとに、作業開始です。

耳をつくる
グレーの布とピンクの布を耳の形に切り、中表にして縫い合わせます。

耳をピンと張るために針金を入れたのですが、これは厚みが足りないのでやめました。で、厚みを出すために、ウレタン(スポンジみたいなやつ)をはさみました。

アゴの型紙をつくる
まずは綿で土台をつくります。羊毛フェルト用のニードルで綿をつつき、アゴの形に固めていきます。綿は固まるタイプとふわふわなタイプがあるので、固まる綿を使います。

本体の顔に沿うように、内側はカーブ状にします。

こんな形になりました。カチカチです。

土台を紙で包みます。紙にハサミで切り込みを入れながら、ぴったり包み、セロテープで止めます。土台からはみ出た紙は、いらない部分なのでカットします。

本体に合わせながら、接続部分を微調整してカットます。

土台を抜くと、紙がこんな感じになります。これをハサミで切り開きます。

型紙を平らにするために、切り込みを入れます。これをもとに、きれいな紙に写し取り、左右対称にして、カーブもなめらかに描き直します。

型紙ができました。

アゴをつける
型紙をもとに、アゴを縫い合わせます。

フカフカな綿を入れると、パーンと張りが出ました。
カバみたい(^^)

鼻をつける
鼻は黒い布に綿をつめてつけようとしましたが、輪郭線がヘニョりました。

なので、羊毛フェルトで丸い土台を作った上に綿を乗せ、黒い布をかぶせて縫いつけると

きれいな丸になりました。

目と口をつける
タイチューくんの目は『EX』です。きれいな書体ではなく、手書き文字にしました。

口は『チュー』の形なので、こんな感じにしました。

服をつくる
デニム生地のオーバーオールをつくります。

『CHu』も手書き文字でつくりました。このキャラクターの作者さんに、なんで『u』だけ小文字なのか聞きたいです(^^)
裏地は見えない部分なので遊んでみました。裏返して着ると、スイカになります。誰か気づいてくれるかなあ?

背中はVになってます。

ヒゲをつける
ヒゲは黒いテクノロート(プラスチックの針金)を使います。まち針でヒゲの位置を決めます。

まち針の位置に、消えるチャコペンでしるしつけます。

竹串にヒゲをセロテープで固定し、

右から左へ貫通させます。

ヒゲの根元に木工用ボンドをつけて固定します。ヒゲの先も、ほつれ防止のためボンドをつけます。

完成
裏地をつけて、ボディに綿を入れたら完成です。





では梱包して発送します。
タイチューくん、元気でね~(^^)/

①イメージ画像をつくる
②耳をつくる
③アゴの型紙をつくる
④アゴをつける
⑤鼻をつける
⑥目と口をつける
⑦服をつくる
⑧ヒゲをつける
⑨完成