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痙攣性発声障害を治すための手術をする



2020年11月17日。20年もわずらっていた痙攣性発声障害を治すための手術をしました。


手術前は、「失敗して声が変になったらどうしよう」と不安になったり、「コロナにかかったら手術できなくなるっ」と神経質になったり、「あ~、20年も自分がんばったなあ」と過去を思い出してブルーになったりと、とにかく考え事が止まらずに、モンモンと過ごしていました。


入院先は恵比寿にある厚生中央病院。恵比寿ガーデンプレイスっていう複合施設がすぐそばにあり、とっても素敵な街並みでした。でもそんな景色を味わう余裕もなく、ドキドキしながら入院しました。


パパが付き添ってくれてたけど、コロナのため付き添い人はエレベーターホールまでしか一緒にいることができません。だからわたしは1人ぼっちで病室に行きました。わたしだけではなく、入院している患者さん達は、どの人もみんな1人ぼっちでした。


いよいよ手術当日。手術室に入ると、先生や看護婦さん達が、「本日○○を担当します○○です」と、わたしのところに代わる代わる自己紹介をしにきてくれました。新宿ボイスクリニックの先生も手術の見学に来てくれてました。


すごく怖かったけど、麻酔が入ったらすぐ寝ちゃって、気がついたら病室のベッドの上でした。



手術が終わってしばらくは、ベッドの上でうめいていました。声帯の脇の筋肉を切ったから、その部分が痛いし、息も苦しいし、熱も出ちゃって寒いし動けないしで。


でも熱が下がって動けるようになったら、気持ちがスッキリしてきました。この20年間、声以上の悩みなんてなかったから、これだけつらい思いを乗り越えたわたしは、もう怖いものなしだなって思えてきました。そして最高にハッピーな気分になってきました。


術後は声を出せないので、電子メモを使って、看護婦さんや先生とコミュニケーションを取りました。伝えたいことを、短くわかりやすく書くかなきゃいけないから、ことばを選びました。


ふだん、どれだけ余計なことばを喋ってたんだろうって思いました。喋れるってすばらしいです。これからはことばを大切に生きようって思いました。



入院中は、コロナのために面会禁止で、売店に行くことも病院内を散歩することもできず、感染予防のため給湯器もなく・・・だから、トイレとシャワーと自販機に行く以外は、ずーーーーーーっとベッドの上で過ごしました。


本読んで、絵を描いて、スマホ見て、ご飯食べて寝る。6日間の入院の後半は、ひたすらそれを繰り返してました。入院ってヒマですね。


その時に描いた落書きがこれです。



ロバ次郎の頭に、絵の具がドベーッとなってて、羽ぼうきが刺さってる絵です。変な絵ですね。声が治ったらアトリエを開きたいなと思ってて、その看板のデザインを考えていたんです。


声の悩みがなくなったら、途端に幸せになっちゃって、ベッドの上で落書きをたくさんしました。


この病気は、マジでほんとに辛かったです。退院後は声が出るまで時間がかかるそうですが、そんなの、これまでの20年に比べたら屁でもありません。これからの未来に向かってワクワクしてます。


で、退院して家に帰ったら、さっそく絵を描くことにしました。



人生の再出発の絵です。


誰がこの絵を見てそんなことを想像してくれるのでしょう。絵って、文章とちがってわかりにくいですよね。この絵をSNSにアップしたところで、指で一瞬でスクロールされちゃうのがオチなのです。


わたしはこれからアトリエを開きます。何から始めたらいいかわからないけど、レールがない道をとことん進んでいきます!元気があればなんでもできる!


がんばれ自分(^^)

油絵『第3の質問』

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